Crusader Kings 3(Paradox Interactive社)は、中世ヨーロッパの貴族の政治的生活を題材としたシミュレーションゲームです。
本記事は当作の大型MODである The Lion and the Lilies(以下TLatL)を導入したプレイレポートになります。TLatLは1337年より始まる英仏百年戦争をメインテーマに据えており、バニラでは対応していない後期中世からプレイできるほか、極めてヒストリカルな設定と野心的なプロビ設計の持ち味のMODです。*1
今回のプレイでは1337年のブルターニュ公弟、ジャン・ド・モンフォールを選択しました。史実では彼の子孫はブルターニュ継承戦争を経てブルターニュ公となりましたが、このプレイではどうでしょうか。そして百年戦争は一体どう言った展開を見せるのでしょうか。
目次
・摂政ジャンヌ・ド・ダンピエールのこと(1344~1351年)
プレイ環境
▪DLC :W&Wより前のすべて、ver1.9.2.1
▪MOD :The Lion and the Lilies/Nameplates/Invisible Opinion/Beautiful Portraits/Better CoA Designer
▪プレイ対象:ドルー=モンフォール家
▪開始年月日:1337年シナリオ
▪難易度 :Normal/Ironman mode
ジャン・ド・モンフォールとその家系について
かのフランス王家のカペー家の支流にドルー家という系統がありました。その更に分家筋がブルターニュ公位を得ます。これがブルターニュ系ドルー家です。
ジャン・ド・モンフォールは、ドルー家のブルターニュ公であるアルテュール2世の次男です。モンフォール=ラモーリー女伯であった母が死ぬとその伯位を継承したので、彼の家系はドルー=モンフォール家と呼ばれました。*2
彼の異母兄であるブルターニュ公ジャン3世はモンフォール伯を嫌い、彼を公国の継承ラインから外しました。ジャン3世が死ぬと、モンフォール伯と姪ジャンヌが継承をめぐって争います。これがブルターニュ継承戦争です。ブルターニュ継承戦争はイングランドとフランスの代理戦争の体をなして長期化(モンフォール伯がイングランド側、ジャンヌがフランス側)。最終的にはモンフォールの家系がブルターニュ公位を勝ち取り継承していきました。
彼の家系を通じ、第三勢力として混迷の英仏百年戦争シナリオを堪能しようというのが今回のプレイの趣旨です。